【ルーペンとボスのものがたり】まちの“しょくひんロス”をへらせ! ルーペンとボスのちょうせん
たんていのルーペン は、まちを ちょうさするのが大すき。今日も「まちになにか こまったもんだいが かくれていないか」と、虫めがねを手に、ものかげから みんなのようすをかんさつしています。
するとコックーが、レストランのうらで ためいきをついているところに出くわしました。
「はぁ……。いっしょうけんめいつくったりょうりが、食べてもらえずに のこってしまった。ぜんぶ すてなきゃならないのか……。つらいな……。食べものはわるくないのに……」
「これは おおきなもんだいだぞ・・・」
おちこむコックーを見たルーペンは、そうつぶやくと、なにやら電話をかけはじめました。
「もしもし、ボスですか? レストランのうらで、たいりょうのりょうりが すてられているのを はっけん。“あれ”を てはいしようと じぶんはかんがえています。ボスはどうおもいますか・・・?・・・アドバイスありがとうございます。わかりました。」
つぎの日、コックーがレストランの外に出ると、大きなはこの形をしたマシーンが!
「なんだこれ?」
コックーにはわかりません。
よく見ると、マシーンのよこに手紙がおいてありました。
『これはコンポスト。生ごみをここにためておくと、しぜんかいの びせいぶつ の力で生ごみをぶんかいして、やさいやくだものをそだてるための ひりょう に変えてくれるんだ。いつもおいしいりょうりをありがとう』
手紙をよんだコックーは、思わずにっこり。
「ははーん、さしだしにんの名前がないけど、これはルーペンだな」
ルーペンは、いつもみんなに気づかれないように、電話のむこうにいるナゾのボスとそうだんして、まちのもんだいを かいけつしてくれるのです。
「ありがとな、ルーペン」
コックーはポツリとそうつぶやくと、さっそく、コンポストに食べのこしを入れました。
それいらい、コックーは、りょうりをするときに出る生ごみや 食べのこしを コンポストに入れるようになりました。コンポストでできた ひりょう をお店の近くにある はたけにはこんで、みずみずしいやさいやくだものをそだてています。
その後、なかまたちの家やお店から出る生ごみをあつめるため「みらいたうんコンポストステーション」をオープン! 毎日、多くのじゅうにんが、生ごみをもって おとずれています。
「まずは食べものをのこさず食べることをこころがけよう! それでものこってしまった場合は、この『みらいたうんコンポストステーション』へ!」
「食べものを ひりょう にしてムダなく使い、みんなでおいしいやさいや くだものを そだてよう!」
そうみんなに語りかけるコックー。
みんなの家から出たごみが、えいようのある土になり、その土から おいしいさくもつがそだつ……。とってもエコなしくみができ、みらいたうんは、また一歩、SDGsのまちへと近づいたのでした。